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懸命な管理で鈴木さんが最高賞に輝く/産直店舗で品評会開催/岡崎市果樹振興会

2018/08/26

 岡崎市果樹振興会は8月17日、東阿知和町にある産直店舗おかざき農遊館で「第22回岡崎市ぶどう品評会」を行いました。生産者や西三河農業改良普及課、岡崎市、JAあいち経済連、JAら10人が参加しました。
 生産者21人が「種なし巨峰」や「シャインマスカット」など22点を出品。生産者の持ち込んだ4房の重量や糖度、粒ぞろい、着色などを審査し、12点が入賞しました。最高賞の岡崎市長賞には同市駒立町の鈴木視番(みつる)さん(40)の「種なし巨峰」が選ばれました。18日には同店舗で即売会も開かれました。
 今年はブドウの上部が日焼けしてしまうほどの猛暑。日光が当たりにくくするためブドウに日光遮断の傘をかけて日焼けを防いだ生産者もいたほどです。加えて水が少なく高温や乾燥で小粒傾向となり、栽培にはとても困難な年となりました。それでも生産者の懸命な管理もあり、出品された「種なし巨峰」の平均糖度は昨年の品評会より1.94度高い18.94度。他の品種も品質の良いものが多く揃いました。
 同普及課の林高弘普及指導員は「今年は栽培には難しい年となった。その中でも入賞したブドウは糖度が高く、素晴らしいブドウだった。今後も技術の向上と活気ある産地づくりに努めてほしい」と講評しました。
 同振興会の鈴木吉地会長は「猛暑の中での栽培だったため、生産者やパートの方たちも大変苦労した年だった。品質の良いものをたくさん出荷して、消費者に美味しいブドウを食べてもらいたい」と話しました。
 同振興会には岡崎市内の生産者48人が約30㌶で栽培。品種は「巨峰」「デラウェア」「シャインマスカット」など。オリジナル品種を栽培する生産者もいます。岡崎市のブランド化推進品目に指定されており、収穫時期は7月~10月。共選出荷や個選出荷、ブドウ狩り、直売など出荷形態は様々で、ジャムやワイン、ジュースなどの加工品も手掛けています。

写真=審査の様子