お知らせ一覧

待望の「なす塾」卒業生が初出荷/1人あたり約12㌧の収量を見込む/JAあいち三河

2023/05/15

 JAあいち三河が令和4年度から開講する「なす塾」を今年3月に卒業した1期生の待望の夏秋ナス「筑陽」初出荷が始まっています。今年度から管内である岡崎市に2名、幸田町に1名が就農しており、独立後手間暇惜しまず栽培する「筑陽」の出荷は6月末から8月中旬に最盛期を迎え、地元や中京市場に向けて11月中旬まで続きます。また、1人あたり約12㌧の収量を見込んでいます。
 生育は病害虫などによる影響も出ておらず順調で、艶のある綺麗な形状の「筑陽」が収穫できています。初出荷を迎えた臼井一祥さん(34)は「最初は40度を超えるハウス内の温度に体が慣れず大変だったが収穫できとても嬉しく思う。岡崎市のナスは高品質なのが特長のため、少しでも早く先輩農家に追いつき、良いものを作れるよう頑張りたい」と話します。
 県が平成26年に実施した生産構造分析によると10年度、露地ナス生産者は10年後には46%、栽培面積は39%減少すると予測。国が示す“野菜指定産地”に指定されている産地の維持、活性化を図るため、農家や行政らと連携し、「なす産地活性化プロジェクトチーム」を発足し、その一環として「なす塾」を開講。今後は10年で30人の目標を掲げ、新規就農者育成と定着を目指しています。現在は2期生2名が独立に向けて、1年間のカリキュラムに取組んでいます。

写真=「筑陽」を収穫する臼井さん(10日、岡崎市渡町)