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初の「なす塾」卒業生3名誕生/熱い思いを胸に就農へ/JAあいち三河

2023/03/28

 JAあいち三河が令和4年度からなすの新規就農者育成を目指す「なす塾」で初となる新規就農者が3名誕生しました。「なす生産拠点研修農場」での栽培体験や既存農家のもとでの実習など1年間のカリキュラムを通じて、栽培における知識や技術などを習得。6月頃初出荷を迎える予定です。
 3月28日には本店で閉講式を開催し、なす塾研修生や愛知県西三河農林水産事務所農政課や岡崎市、幸田町、JAら21人が出席。同JA天野𠮷伸組合長から研修生3人に修了証書が授与されました。研修生の臼井一祥さん(33)は「先輩農家や講師の方々から農業は毎年が1年生という言葉をいただいた。常に学び良いものを作る姿勢を忘れず、多くの人に喜んでもらえるよう高品質で美味しいナスを栽培していきたい」と意気込みました。
 天野組合長は「農業は毎年環境が変わりこれから多くの経験や苦労が出てくるが、仲間や先輩農家、部会関係者などを連携して地域農業を盛り上げていって欲しい」と激励しました。
 管内である岡崎市と幸田町は県内でも有数のナス産地で、国が示す“野菜指定産地”。しかし、平成26年に県が行った生産構造分析によると露地ナス生産者は10年後には46%、栽培面積は39%減少。ハウスナスは生産者、栽培面積ともに半減すると予測されました。この課題を解決するため、地元生産者や行政と協力し、令和3年4月に「なす産地活性化プロジェクトチーム」を立ち上げ、新規就農者確保や産地のブランド維持、産地活性化に努めていきます。今後は10年で30人の目標を掲げ、新規就農者育成と定着を目指します。

写真=修了証を受け取る臼井さん㊨(28日、同JA本店)

写真=決意表明を述べる臼井さん㊧(28日、同JA本店)