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東海地区で唯一の温室桃の受粉作業進む/他産地よりもはやく桃の花が見頃に/JAあいち三河幸田町桃部会

2023/03/01

 東海地区で唯一の温室桃産地である幸田町で桃「さくひめ」の花が満開を迎えています。JAあいち三河幸田町桃部会の田境義弘部会長のハウスでは2月17日から花が咲き始め、約7度に保たれたハウス内で翌日から毛ぼうし(毛ばたき)に花粉をまとわせ、一輪ずつめしべに付着させる受粉作業が続いています。出荷は露地より1ヶ月早い5月中旬を目指します。
 「さくひめ」は桃の栽培において必要となる低温要求量が主要品種の約半分で、冬の気温が高くても安定した開花と果実生産が見込めることから同部会では4年前から栽培開始。温暖化による気候変動を見据えた栽培に取り組んでいます。
 田境部会長は「生育は順調に進んでいる。さくひめは糖度も高く食味が良いので、多くの方に食べてもらえたら」と話しました。
 同部会は6戸が2.42㌶で主力品種「日川白鳳」「白鳳」などを栽培。そのうち3戸の生産者が温室桃を約60㌃で栽培し、5月中旬から名古屋市場を中心に3万パック(1パック2玉入り)の出荷を見込みます。また、6月10日前後にピークを迎え6月末まで続き、その後は露地桃の出荷に切り替わります。

写真=受粉作業を行う田境部会長(24日、幸田町須美)