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出荷規格外の筆柿を子ども食堂等で活用/フードロス削減に取り組む/西三河筆柿選果場運営委員会

2022/11/02

 生産量全国1位を誇る「筆柿」を栽培する西三河筆柿選果場運営委員会は10月31日、社会福祉法人愛恵協会が運営する幸田町子ども食堂に「筆柿」を約200㌔寄贈しました。「筆柿」は子ども食堂や障がい者施設の他、生活困窮者世帯の子どもにおやつとして提供します。
 筆柿は甘柿と渋柿が成る“不完全甘柿”の特性を持っているためJAあいち三河筆柿選果場で選果後出荷。渋柿判定のものは5日間かけて脱渋しているため収穫から時間がかかることで味は変わらないものの熟度が進み、痛みが出てしまいます。出荷終盤には1日に出荷される48%がほ場の肥料または廃棄する現状にあり、その状況を解決しようと昨年から取組みが始まりました。
 同協会の三浦博幸理事長は「農福連携に力を入れているため、今も農作業を手伝っている。この取組みを通じて子どもたちが農業に関心を持ってくれると嬉しい」と話します。
 他にも同JAではハクビシンやタヌキによる農産物被害を抑制するため、岡崎市と連携して捕獲用の餌として「筆柿」を提供しています。

写真=筆柿を提供する職員と三浦理事長(31日、同JA筆柿選果場)