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伝統工芸品「大門のしめ縄」最盛期/年末まで約30万本見込む/JAあいち三河

2021/12/08

 JAあいち三河管内である岡崎市の伝統工芸品「大門のしめ縄」の出荷が11月上旬からスタートし、最盛期を迎えています。「大門〆縄協同組合」の理事長を務める蜂須賀政幸さん(64)の作業場では、丹精込めたしめ縄の生産、出荷が続きます。
 「大門のしめ縄」は稲わらの蒼さにこだわった生産体系が受け継がれており、しめ縄専用品種「東海千本」、「黒穂」の稲わらを使用。稲の育成から生産まで一貫して地元で行う“純国産”のしめ縄で、一つずつ手作りで仕上げます。また、同組合で規格を揃えて出荷をしているため品質の良さから消費者からの問い合わせも多い。
 蜂須賀理事長は「輸入品のしめ縄が多くなってきているが、歴史ある『大門のしめ縄』をこれからも守り続けていきたい」と話します。
 同組合は同市大門地区の生産者5軒で構成。130年の歴史を誇る地域の伝統産業を守るためにブランド化にも取り組み、令和元年5月にしめ縄として全国初の「地域団体商標」を取得しました。出荷は12月19日まで続き、23種類のしめ縄を地元スーパーや同JA産直施設へ約30万本を見込んでいます。

写真=しめ縄を作る蜂須賀理事長(3日、岡崎市大門地区)