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「白ナス」出荷スタート/特産物定着目指す/JAあいち三河

2021/07/14

 JAあいち三河で県内唯一の市場出荷をしている白ナス「とろーり旨なす」の収穫が7月上旬から始まりました。一昨年から試験栽培として開始され今年で3年目。同JA産直店舗「幸田憩の農園」、「道の駅藤川宿」や地元大手スーパーなどで販売しています。白ナスは1本約350グラムと通常のナスの約2から3倍の大きさに育つため1本あたりの販売単価が高く、作業を軽減できるとして自己改革「農家所得の向上」や持続可能な開発目標(SDGs)にも繋がる取り組み。他産地でも生産者が少なく、他地域との差別化や新たな同JAの特産物定着を目指します。
 今年は同JA夏秋なす部会に所属する6名の生産者が約6㌃で栽培。白ナスは皮の薄さや白い見た目から、傷の有無が目立つため生育が難しいとされるが、同部会では長年培ったナス栽培の技術力を持つ生産者が育てており、高品質な白ナスが続々と出荷されています。出荷時期は10月上旬までで、8月中旬に最盛期を迎えます。目標出荷量は7トン。
 生産者の水田祐司さん(36)は「早期梅雨入りの影響もなく、品質の良い白ナスが収穫できており、収量も見込める」と意気込みます。
 同JA園芸農産課の伊吹滋郎課長は「栽培を開始して3年目が経ち、品質、収量ともに安定している。白ナスをこれからも消費者にPRし、農家所得向上に繋げたい」と話しました。
 今後は白ナスを同JAの特産物として定着させるため、さらにPRを強化していきます。また、来年度からは新たにナスの新規就農者を育成する「なす塾」を開講し、県内でも有数のナス産地の維持、活性化に取り組みます。

写真=白ナスを収穫する水田さん(6日、岡崎市下衣文町で)