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フードロス削減へ/子ども食堂に農産物提供開始/JAあいち三河

2021/06/19

 岡崎市にある「おかざき農遊館」は毎日新鮮な地元農産物が数多く並び、組合員や地域住民が多く来店する人気の店舗。その産直コーナーに出荷している「JAあいち三河おかざき農遊館産直部会」は今年5月から、栽培しすぎた農産物や不揃いだが品質に問題のない野菜などを市内のNPO法人葵風が運営する「子ども食堂」に寄付する取り組みを開始しました。フードロス削減や地元の安全安心な農産物を子どもたちに食べてもらうことが目的で、国連の掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の「飢餓をゼロに」などの取組みの1つ。
 同様の取組みが同市にある産直店舗「道の駅藤川宿」で行われているのを知ったブドウ園を経営する柴田若江さん(64)が「味や鮮度に問題のない農産物が廃棄になってしまうのはもったいない」と約330人が所属する産直部会に提案。部会員も承諾し、同市岩津町にある子ども食堂「いちほし食堂」に農産物を提供することを決めました。食材提供は月に2回行います。
 6月18日、産直部会員の持ち寄ったタマネギやジャガイモをはじめスイスチャードなどの珍しい農産物を含む9品目、約25㌔の農産物が同法人の担当者へと渡りました。同法人の月東佳寿美理事長は「子どもたちに旬の農産物を食べさせてあげることができて嬉しい。新鮮で安全安心の農産物を提供していただきとても感謝している」と話しました。
 産直部会の浅井紀好部会長は「生産者の声が提供に繋がった。丹精込めて栽培した農産物だからこそ、このような形で子どもたちが食べてくれるのが嬉しい」と笑顔を見せました。
 同JAでは2019年4月に「道の駅藤川宿」で子ども食堂への提供がスタート。今後は産直施設「ふれあいドーム岡崎」でも同様の取組みを開始する予定で準備を進めています。

写真=農産物を提供する浅井部会長㊥ら(18日、おかざき農遊館で)