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「筆柿」剪定講習会開催/次期作の安定出荷へ/西三河筆柿選果場運営委員会

2021/01/07

 西三河筆柿選果場運営委員会は12月下旬から1月上旬に、計4カ所の圃場で筆柿の剪定講習会を開催しました。1月6日に行った須美支部の講習会には、平岩昇さんの圃場に生産者やJAあいち三河職員など約25人が参加。愛知県西三河農林水産事務所農業改良普及課岡崎駐在室の桑山幸子専門員を講師に招き、剪定のポイントや今後の管理方法などについて確認しました。
 同委員会は筆柿の休眠期となるこの時期に毎年剪定講習会を行い、管理作業の省力化や日当たりの確保、風通しを良くすることで防除効果を高め、次期作の安定出荷に繋げています。
 桑山専門員は「良い、結果母枝を見極めて良い花芽を残して欲しい」と呼びかけ、実演を交えて説明しました。
 坂本康弘支部長は「今年度は例年に比べて出荷量増やすことができた。来年度も今年度以上の出荷できるように頑張りたい」と話しました。
 令和2年度作は昨年より約2万1000ケース多い5万1805ケースを出荷しました。平年の甘柿率が80%前後に対して、本年度は86%と高品質でした。
 幸田町と西尾市の一部地域の生産者63人が約38㌶で栽培しており、特産品として全国1位の生産量を誇っています。1個が100㌘ほどの早生品種で、丸かじりできるほど皮が薄い。不完全甘柿という特性を持ち、1本の木から甘柿と渋柿が成るが選果場で光センサーを使用して判別。渋柿と判定されたものは脱渋して出荷しています。

写真=剪定方法を実演する桑山専門員と生産者ら(6日、幸田町須美で)