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業務用イチゴ出荷開始/被害少なく生育順調/JAあいち三河岡崎市いちご部会、幸田町いちご組合

2020/12/17

 JAあいち三河管内で12月9日からイチゴの業務用規格の出荷がスタートしました。同JAには岡崎市と幸田町にそれぞれ組織があり、クリスマスケーキの需要に合わせ21日まで出荷が続きます。近年はホールケーキと同様カップケーキなどの需要が増えたことから、用途に合わせた2L、L、Mの3規格(1パック20粒、24粒、30粒入り)を共選出荷します。今年は定植の遅れから例年より1週間ほど出荷遅れとなったものの、病害虫による被害も少なく生育は順調。高品質のイチゴが出荷されています。
 業務用出荷の数が軌道に乗る13日には同JA岡崎市いちご部会の「紅ほっぺ」約700パックが同JA本店など4箇所、業務用需要に力を入れている幸田町いちご組合の「紅ほっぺ」、「とちおとめ」約5500パックが同JA幸田営農センター集荷場に集められ、JA担当職員らが色や形状などの検査を行ったのち出荷しました。同イチゴ組合を担当する幸田営農センターの杉浦卓弥さんは、「順調に生育が進んでおり、他産地と比べてもクリスマスシーズンに向けてまとまった収量が見込めるのでは」と話します。
 今年は両組織とも部会員が増加し、合わせて70人が約16.6㌶で「紅ほっぺ」と「とちおとめ」の2品種を栽培。販売高も10億円を超えており同JA内で最も高く、岡崎市いちご部会は160万パックを県内の市場、幸田町いちご組合は170万パックを名古屋と富山の市場に向け出荷。業務用規格が終わるとスーパーなどでの販売用規格に切り替え、両組織合わせて11億円の販売を目指します。また、昨年よりイチゴ農家や生産量の減少を防ぐため同JAでは新規就農者研修「いちご塾」での研修や既存農家の面積拡大を支援するためのイチゴ生産団地を建設。「いちご塾」の卒業生2人が今年から新規就農し、現在は2期生5人がイチゴ農家を目指し研修に取り組んでいます。

写真=業務用イチゴを検査するJA職員(17日、幸田営農センター集荷場で)