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生産量日本一幸田の「筆柿」出荷目前/摘果講習会開催/幸田町柿部会桐山支部

2019/08/29

 愛知県額田郡幸田町は「筆柿」の出荷量が日本一です。昨年は、314㌧を出荷しました。8月22日に幸田町柿部会桐山支部は、筆柿仕上げ摘果講習会を開きました。生産者、西三河農業改良普及課、JAなど16人が参加。同町桐山のほ場で、果実を確認しながら摘果の説明を行いました。また、カキは乾燥に弱いため7~10日間降雨がなかった場合は10~15㍉のかん水が必要であることも再確認しました。
 カキやミカンなどは、同じ樹に果実が増えすぎると全体的に小ぶりになってしまいます。そのため育ちすぎてしまった果実などを摘み取って数を減らし、残った果実に十分な栄養が均等に行き届くようにします。
 同普及課長坂省造専門員は「今年は、例年に比べ玉数が少ない。一つひとつ丁寧に育てて多く出荷できるよう努めてほしい」と話しました。
 同町で栽培する「筆柿」は、甘柿と渋柿が同じ樹からできる「不完全柿」です。甘柿と渋柿を区別するため、自動渋判別ラインを組み入れた特殊な選果機械を使用し出荷しています。渋と判定された果実は脱渋して出荷します。
 同部会は、58人の生産者が38.8㌶のほ場で「筆柿」を栽培していいます。9月中旬から出荷を予定し、10月上旬にピークを迎えます。JAあいち三河産直店舗「幸田憩の農園」や同町の道の駅「筆柿の里幸田」で販売しています。

写真=摘果対象の「筆柿」を見せながら説明する長坂専門員㊧と生産者ら(22日、幸田町桐山ほ場で)