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スマート農業で作業効率アップ目指す/無人ロボットトラクターなどの実演会開催/JAあいち三河

2019/02/14

 JAあいち三河は1月30日、幸田町大草築田の圃場でICT農機具実演会を開催しました。ICT農機具の実演会は愛知県内で初。無人ロボットトラクターなど情報通信技術を用いた農機具を実際に担当者が実演しました。同JAとしても農家所得の増大に向けた取組みを自己改革に掲げており、今後ICT農機具の導入により収量アップや作業効率の向上が見込めると期待しています。
 今まで岡崎市、幸田町の農家が先進的な農機具を積極的に取り入れようとしていた点や今後の取り入れを検討する声が上がり、今回の実演会が決定しました。同JAでは地域農業ビジョンの実現と自己改革の実践を通じ「農業者の所得向上」を目指していた点からヤンマーアグリジャパン(株)と協力し、同会を開催。当日は行政や地元農家、同会社担当者、同JA職員らが午前と午後合わせて延べ250人ほどが集まり、担当者による農機具の説明や実演、参加者による体験などを行いました。田植え機に乗りながらタブレット操作のみで自動直進や自動旋回するオート田植え機や機体高度を自ら調節し、均一に農薬を散布できる農薬散布用ドローンなどを担当者が説明しました。
 中でも多くの参加者が待望していた無人ロボットトラクターは、屋根の上に取り付けられたGPSで位置情報を把握し、事前に設定した経路や指示した耕し方に基づいて自動運転で前進や後進、作業機の昇降などを自動ですることができます。また、取り付けられたセンサーやカメラで人や障害物を自動で検知し停止するため、安全性にも優れています。参加者は魅了され驚きの声があがっていました。
 同会を企画した同JA生産資材部藤井克弘部長は「ロボットトラクターや自動操舵田植機等の実演により、先進技術を参加者の皆さんに体感いただけたと思う。今後はスマート農業による生産性の飛躍的な向上や収益力向上を目指す為に、スマート農業導入効果の実証に対する取組を支援していきたい」と話しました。

写真=無人ロボットトラクターを実演する担当者(30日、幸田町大草築田圃場で)