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ネット販売に活路/種なし巨峰出荷スタート/JAあいち三河葵ぶどう部会

2018/08/24

 JAあいち三河葵ぶどう部会の「種なし巨峰」の出荷が8月5日より始まりました。今年は販路拡大を目指し、JAあいち経済連と協力。本格的にネット販売をスタートしました。
 8月盆の贈答品需要が強いこの時期は、整った房の状態でないと市場単価が安くなる傾向にあります。これまでは、パックに詰める際に粒を切り落とし調整していました。しかし調整で出る粒は、需要が弱く高く売れないため、JAや部会は活用法を模索してきました。
 そこで今季から経済連と連携してネット販売を開始し、粒だけをパック詰めして販売したところ、既に100件の注文をいただきました。また、ふるさと納税の返礼品やカタログ販売「あいちの恵み」の商品など契約出荷に積極的に取り組んでいます。
 部会を担当する同JA東部営農センターの三浦達也さん(30)は「高値で取引できるため、生産者の収入向上に繋がる」と話しています。
 今年は雨が少なかった影響でやや小玉傾向。猛暑の影響で夜温が下がらず、着色に悩む生産者もいたが、懸命な管理のおかげで生育は順調。品質の良いブドウができました。
 同部会は8月3日、岡崎市農業支援センターで目ぞろえ会を開きました。生産者や市場、行政、JAなど27人が参加。糖度や酸度、食味、着色基準など規格を確認し、市場の情報を共有しました。
 同部会の中根博則部会長は「今年は生育が難しかったが、良いものができた。部会員と協力して良いものを多く出荷したい」と話しました。
 同部会は19戸が約7㌶で「種なし巨峰」を栽培。鮮度を重視し、出荷日の朝に収穫して品質管理を徹底。8月5日から9月中旬まで岡崎、名古屋、岐阜の市場に10万パック(1パック350㌘)出荷します。ピークは8月中旬の予定です。

写真=着色を確認する中根部会長㊨ら生産者